いつもどのような姿勢で寝ていますか?
多くの人は仰向けで寝ているのではないでしょうか。
ただ、横向きの方が寝やすい人、うつ伏せでなければ寝られない人もいるでしょう。
寝姿勢は人によって様々だと思いますが、睡眠時の姿勢は眠りの質や健康に大きく影響するので、とても重要なのです。
概要
うつ伏せ寝とは
うつ伏せ寝とは、腹部を下にしてお腹をマットレスにつけて寝る姿勢で、専門的には「腹臥位(ふくがい)」と言います。
多くの哺乳類は主にお腹を寝床につける状態、つまり、うつ伏せで寝ます。
犬の寝方がイメージしやすいでしょう。
睡眠時、体に負担の少ない寝姿勢は仰向けで、うつ伏せ寝は寝づらそうとのイメージを持っているかもしれませんが、人間も哺乳類なので、むしろ、うつ伏せで寝る方が自然な体勢なのです。
うつ伏せ寝のメリット
うつ伏せ寝にはメリットがあります。
まず挙げられるのが「呼吸」です。
うつ伏せの体勢をとると、胸が圧迫され、自然と横隔膜が下がるため、腹式呼吸が容易になります。
腹式呼吸で寝ていると自律神経が整うので、起床後の健康状態にもいい影響があります。
また、空気の通り道である「気道」が確保され、呼吸しやすい状態になるので、熟睡しやすくなります。
これにより、いびきや睡眠時無呼吸症候群も防げるようになります。
うつ伏せ寝のデメリット
メリットはあるものの、うつ伏せで寝るのは、あまりおすすめできません。
うつ伏せは腰を反らせすぎる状態となり、腰に負担をかけるので、特に腰痛持ちの方はNGです。
本気で腰痛を改善したいのであれば、体に負担をかけず自然に寝返りがうてる状態で寝るのがベストです。
そのためには、うつ伏せ寝は適しません。
うつ伏せで寝ている人は「うつ伏せになって寝てみると、顔や胸がマットレスにぴったり密着するから安心できるんです」とか「小さい頃からずっとうつぶせで寝てきているので今更変えられない」と言います。
しかし、腰痛を改善したい、そして自然な寝返りを打ち、血行をよくし朝までぐっすり眠りたいのであれば、うつ伏せ寝は改めましょう。
当然、慣れた姿勢を変えるのは大変ですし、それなりの時間が必要になってきます。
長年の習慣を変えようとするのは簡単ではありません。
うつ伏せ寝の習慣を変える方法
うつ伏せ寝の習慣を変える場合には、マットレスと枕を同時に変更すると、これまでの睡眠姿勢を自然な形で改められるでしょう。
マットレスや枕は、いわば習慣です。
これは睡眠姿勢も同じで、うつ伏せ寝は長年の習慣なのです。
つまり、習慣を改めればいいだけなのです。
マットレスや枕の変更は、当初違和感があるかもしれません。
場合によっては寝つきが悪く感じます。
しかし、多くは、2週間程度で体に馴染んできて違和感がなくなるので、マットレスや枕の変更に抵抗してはいけません。
腰痛や肩こりを治したいのであれば、マットレスや枕を変え、うつ伏せ寝の習慣を変える努力が必須になります。
枕の高さと硬さを見直す
中でも重要なのは、枕の高さです。
本当に快適な枕の高さは、体格によって決定します。
身長が高くなれば、当然枕の高さも高くなる関係にあります。
そのため、市販されている枕を誰もがそのまま使うのは、実は正しくないのです。
身長が高い人と低い人が同じ高さの枕を使えば、当然違和感が出てきます。
できれば、その人に合ったオーダーメイド枕の使用をおすすめします。
自分に合った高さの枕を使わなければ、首や腰に負担がかかってきます。
それによって肩こりや腰痛の悪化も考えられるのです。
枕の硬さも重要
枕の硬さも無視できません。
硬めや柔らかめの好み自体は否定しませんが、毎朝肩こりを実感していたり、起きたばかりなのに頭痛がするような場合には、使っている枕の硬さが合っていない可能性があります。
枕を感触だけで選んでしまうのはとても危険です。
平均的に7時間程度はその枕を使って寝ているので、硬さが合っていない場合、実は気付かないうちに体が悲鳴をあげるのです。
枕の素材選びも慎重に
枕の素材も重要になります。
さらに、重みがかかる部分がつぶれてしまったり、寝返りを打つたびに変形してしまう枕なら、硬さの好みを言っている場合ではないかもしれません。
そもそも、それによって肩こりや頭痛が発生してる可能性も高いのです。
たかが枕と思わないでください。
枕が腰痛や肩こりに与える影響は大きいのです。
腰痛対策として、自分に合ったマットレスを選ぶ
睡眠時の腰痛対策では、当然マットレスが重要です。
マットレスはどれも大差がないと思っているかもしれませんが、それは大きな間違いです。
マットレスの素材や性能によって、寝心地ばかりでなく肩こりや腰痛の緩和に大きな違いが出てきます。
この違いを意識せず、価格重視でマットレスを選んでるとすれば、最重要資産である「健康」を自ら手放してしまうでしょう。
自分に合ったマットレスや枕の選択は、健康を維持する上でとても重要であるばかりか、熟睡を得てストレスを解消する意味でも価値があります。
マットレスの買い替えで腰痛や肩こりが緩和された事例は枚挙に暇がありません。
マットレスや枕の見直しで、健康を取り戻してください。