概要
マットレスと枕の関係
快眠を実現する上で切っても切り離せないのが「マットレスと枕の関係」です。
睡眠を科学する現代では、機能性に秀でたマットレスに注目が集まりますが、自分に合ったマットレスだけを使っても本当の快眠が得られるわけではありません。
欠かせないのは「マットレスと相性のよい枕も一緒にを選ぶこと」であり、この両方が揃ってこそ、初めて熟睡できるのです。
自分に合ったマットレスを使っても、枕が合っていなければマットレスの効果は半減してしまうでしょう。
正しい高さの枕を使っても、適切なマットレスを使ってなければその効果は殆どありません。
重たい頭部が沈み込んでしまう反発力の弱いマットレスであれば、せっかくの枕の機能が発揮できないのです。
つまり、マットレスと枕の相性がとても重要になるです。
枕の必要性
枕を使うのは人間だけ
人間以外の動物は枕を使わないため、本当に枕は必要なのかとの疑問が湧くかもしれないので、まずは枕成立の過程を検証しましょう。
おそらく起源は寝る時に組んだ手を後頭部に当てると楽だと経験から学んだことではないかと考えられています。
また、横寝のときに腕を曲げて側頭部を支えれば、重い頭の支えができ、より快眠できると習得したのでしょう。
しかし、いずれも長時間になると、手や腕には負担を強いるので、その長短を一気に解決する手段として、枕を開発したのが定説とされています。
つまり、枕とは発達して大きくなった脳を楽に支えるかとの課題を克服するための道具で、脳が発達した人間だからこそ必要になった背景があったのです。
人間に背骨にはS字カーブがある
人が壁を背にして立ったとき、背中をベッタリと壁に押し付けてみると頭が壁から浮くことがわかります。
立った状態を横から見ると背骨はS字力ーブを描いていますが、寝るときも頭が前に出ようとしてきます。
それによりできたスぺースに枕を当てがえば、S字力ーブに近い自然な状態に近づけられると考えられます。
これなら、自然な姿勢で寝られるのです。
このように、枕は「人類の人類による人類のための発明品」で、首に負担がかかる環境にある現代人にとって、枕はなくてはならない必需品といえるのです。
快眠のおける枕の重要性
枕は、常に工夫が加えられ続け、今なお進化しており、昨今ではフルオーダーやセミオーダーの枕も増えてきました。
このように枕は多様化していますが、中でも目を引くのが形状の多様性です。
枕のサイズ
形状の中でも最も注視すべき指標のひとつは「サイズ」です。
多種多様な大きさの枕が用意されています。
一般的に日本人が使用するものはやや小さめです。
おおよその数値を示すと、日本人には横幅が50cm程度、縦は30〜40cm程度の枕が好まれています。
最近は日本のホテルでもひとつのベッドにふたつの枕を置いてあるところが増えてきました。
ある人気ホテルでも、大小ふたつの枕が用意してあり、大きい方は小さい方の2倍もしているそうです。
外国人向けとの意味もあるのかもしれませんが、日本人でも選択肢があると喜ばれるとの配慮なのかもしれません。
枕の高さ
枕の高さも重要な要素のひとつです。
「枕を高くして寝る」は、安眠法の代名詞のように使われますが、首のS字ラインは人それぞれなので、それにフィットする高さの枕が求められます。
決して高い枕がよいわけではありませんが、日本人は総じて高めの枕を使う傾向にあるようです。
いずれにしても、枕の大小、高低ともに最適解はなく、科学的根拠は手探り状態なので、今なお、多くの研究者が枕の最適サイズの研究を続けていますが、人体サイズに呼応した大きさと高さを選択するのが無難であることは間違いありません。
要は、大きさと高さには個人差があり、その体型によって選択すべきだと考えられます。
参考文献
肩こりの原因
人間は長時間同じ姿勢でいると、負担がかかりやすい部位の筋肉が凝ってくるのです。
中でも肩こりは多くの人がその症状を抱えているといっても間違いではないでしょう。
人間の頭の重さは体重の約10%だと言われています。
つまり、ボーリングの球と同じくらいの重量なのです。
そのため頭を支えている首から肩にかけては筋肉が硬直しやすく、全体が凝ってくるのです。
特に現在の生活は肩こりを発症しやすい状態にあるのです。
例えば知らず知らずのうちに、こんなことをしていませんか?
■長時間のスマホの使用
■長時間のゲーム
■長時間のデスクワーク
■食事の時、片側の歯で噛む
■鞄をいつも片方の肩(手)で持つ
■横になってテレビを観る
■首の骨をボキボキ鳴らす
もし心当たりがあるようであれば、あなたは肩こり予備軍になっているかもしれません。
もちろんこれだけではなく、頸椎からくるものや、目、脳、耳、顎、ストレス、疲労など多種多様な原因があるのです。
寝ている間に肩こりが発症する
もう一つ重要なのは「睡眠姿勢」で、寝ながらにして肩凝りになっているかもしれません。
不自然な格好で寝ていると、それだけで肩こりを誘発してしまいます。
そのため、自然な寝姿勢を維持できるマットレスがとても重要になるのです。
また、マットレス以上と同等か、それ以上に重要になるのが「枕」です。
枕が合っていないと、それが原因で肩こりになる場合があります。
さらに、枕とマットレスの相性もとても大切です。
自分に合った枕を買っても、その枕を支えているのはマットレスです。
マットレスが正しく頭の重さを支えられなければ、自分に合った枕も効果を発揮できません。
睡眠時に肩がこる理由
本来、楽に寝るための道具であった枕が、逆に健康を害してしまうケースがあります。
必需品であった枕でも、間違った使い方をしてしまうと肩こりを誘発します。
睡眠時に肩凝りになってしまう理由は主に「血行不良」です。
自分に合っていない枕の高さやマットレスを使っていると、本来疲労回復するはずの睡眠時に首や肩の筋肉が緊張状態を持続してしまい、血行不良を起こしてしまうのです。
もし朝起きた時に肩こりがひどいようであれば、一度、枕のサイズや高さを見直してみる必要があるかもしれません。
枕が寝返りを阻害する
特に枕のサイズが合っていない場合問題となるのが「寝返り」です。
自然な形で寝返りが打てなくなると、それだけで首や肩の血行が悪くなり、疲労を蓄積してしまうのです。
さらにマットレスが合っていなければ、不自然な姿勢で寝てしまうので、これも肩こりにマイナスの影響を与えてしまうのです。
当然、枕とマットレスの相性もあります。
この相性がよくなければ、自然な寝返りが打てないため、自然な寝姿勢を維持できず、血行障害起こして、肩こりを誘発していまいます。
そのために、マットレスの診断も必要になってくるのです。
マットレスと枕の相性を見直す
肩こりの改善とマットレスには深い関係があります。
マットレスにより、首や肩の負担が減り、肩こりが改善したとの事例は枚挙に暇がありません。
そのくらい、全身を支えるマットレスの存在は大きいのです。
しかし、肩こりにおいては「枕の関係」も決して無視できないのです。
マットレス同様、数多くの種類がある枕は、最近では専門店も続々オープンし、自分の体に合わせて計測してつくってくれるオーダーメイドタイプの枕などもよく見かけるようになりました。
枕はマットレスだけではサポートできない、頭と頚椎を支えてくれ、そして寝姿勢をより理想的にするためにとても重要な役割を果たしてくれます。
つまり、マットレスだけではダメ。もちろん、枕だけでもダメ。
要は、マットレスと枕の相乗効果であり、マットレスと枕の相性がなにより重要になるのです。
睡眠には年齢や性別などの個人差がある
例え同じマットレスであっても、体型や体重によってマットレスの沈み込み具合は異なってきます。
男性と女性、20代と70代では、マットレスにかかる重圧が違ってくるのは当然です。
特に四十肩や五十肩に悩んでいる方は、この点をよく理解した方がいいでしょう。
そうなれば相性のいい枕も必然的に変わってきます。
そのため、マットレスとの相性は非常に大切で、肩こりは、マットレスと枕の相乗効果によって、改善していくべきではないかと思うくらい、枕の存在が大きいと思います。
そこで、肩こり改善におすすめの枕をご紹介いたします。
しかし、前述の通り、枕だけを変えれば、肩こりが改善するわけではありません。
あくまで、マットレスと枕の相性が大前提です。
自分に合ったマットレスを選んだ上で、さらに自分に合う枕を選んでみてください。
ベストな寝心地を手に入れるために、枕はマットレスと一緒に選ぶのがなにより大切になるのです。
マットレスや枕をオーダーする
マットレスの肩こり機能を計測する
最近は体格や筋力にあわせて体圧を分散してくれるマットレスが主流になってきています。
この体圧分散はマットレスメーカーのショールームに行くと計測できます。
マットレスの上に横たわり体圧を計測するとすぐに結果がコンピューターで解析され、体圧がどのように分散されてるのかがすぐに色分けされてわかるようになっています。
これがマットレスの肩こり防止と密接に関係があるのです。
また、マットレスにも硬さを中心にいくつかの種類があります。
固いもの柔らかいもの人によって好みが違うでしょう。
硬さによって分散する体圧が違ってくるので、自分に合ったマットレス選びがとても重要になってきます。
枕との相性も計測できる
体圧分散を計測するときには、枕との相性も一緒に測ってみてください。
使い慣れた枕を持参して体圧分散計測をすると、マットレスと枕の相性が一目瞭然で判断できます。
寝返りが打ちやすい睡眠環境であるかどうか、これをマットレスと枕の観点で判断が出来るのです。
安いマットレスでは肩こりが解消されない?
マットレスを選ぶ場合、価格を優先してしまう場合がありますが、これは大変危険です。
安いマットレスは肩こりが悪化してしまう懸念があるからです。
楽天などで売られている激安マットレスは最低品質のウレタンフォームを使っていることが多く、マットレスとしての機能を保持しているとは言い難いものです。
安いマットレスに寝続けて、肩こりや腰痛が悪化してしまえば、本末転倒でしょう。
健康はお金で買えません。
体調に直結するマットレスは、やはりある程度のランクの商品を使うべきなのです。
低反発マットレスで肩こり悪化
また、体圧分散機能だけを鵜呑みにするのも正しいマットレスの選び方ではありません。
低反発マットレスに代表されるような柔らかすぎるマットレスのように、体圧分散のメリットだけを前面に打ち出した商品には問題があります。
体の局所に集中しがちな負担を和らげるのはとても重要ですが、それに加えてらしい睡眠姿勢を保てることや寝返りの打ちやすさも考慮して、マットレスを選ぶのが何より重要なのです。
また、体圧だけを分散させても安らかな眠りが約束されるわけではありません。
マットレストッパーを使う
とは言え、体圧分散を無視していいわけではないので、バランスを保持できる睡眠環境を作るのが重要になります。
そのために使えるのが「マットレストッパー」です。
今使っているマットレスや敷ふとんの上にトッパーを敷くだけで、体圧分散と寝返りのしやすさを両立する環境を創出できるのです。
マットレスにしても枕にしても、睡眠時の姿勢での判断が重要です。
立った姿勢で数値を計測してもあまり意味はありません。
実際にマットレスや枕に寝てみて、自分の感覚を意識した上で体圧分散計測をして本当に自分に合ったマットレスや枕を選ぶようにしてください。
肩こり防止機能に優れたおすすめのマットレス
しかし、近所に寝具店がないなど、体圧分散計測ができない場合があると思います。
でも大丈夫です。
肩こりにいいマットレスは「雲のやすらぎ」
その際は「雲のやすらぎ」「モットン」「マニフレックス」を選んでおけば、まず間違いないと思われます。
この3商品は、日本人向けに開発されたマットレスなので、日本人の体格に合わせ体圧分散をしています。
つまり、肩こりになりにくかったり、肩こりが治りやすい性能があるのです。
マットレスと枕をセットで買う
また、マットレスに合わせた枕も一緒に発売しているので、マットレスと枕をセットで買えます。
実際、ネット内では、肩こりや腰痛が改善されたとの評判が多数書き込まれているので、商品の信頼性は間違いないでしょう。
快眠や健康を得たいのであれば、「雲のやすらぎ」「モットン」「マニフレックス」がおすすめです。
ニトリやエアウィーヴは肩こりにいいのか
ニトリのマットレスは安くて人気がありますが、肩こりに効果があるとの口コミや評判はありませんでした。
テレビCMなどでお馴染みのエアウィーヴも同様です。
トッパーとして疲労回復機能はあるのかもしれませんが、肩こりに効果があるかどうかは極めて微妙です。
また、エアウィーヴは高額なので、あまりおすすめできません。
安くて肩こりにいいマットレスは、モットンなどではないでしょうか。