マットレスを購入してもう何年も経つけど最近なんか寝心地が悪いなぁ・・・なんて感じませんか?
もしかしたらマットレスの寿命かもしれません。
マットレスは毎日使うので、ちょっとした変化にはなかなか気付かず、いつの間にか劣化しているもの。
マットレスには耐用年数がありますが、日々のメンテンナンスをしていけば寿命を伸ばせます。
しかし、なんのケアもせず、長期間放置してしまえば、マットレスの寿命は確実に縮まります。
できるだけ長持ちさせて快適な寝心地を維持するためのメンテナンスを実践しましょう。
概要
マットレスの耐用年数はおよそ10年
マットレスの平均耐用年数
高品質のブランドマットレスはおよそ10年
粗悪品の安いマットレスは数ヶ月で使えなくなる場合も
内部劣化の可能性があるので、外見だけで判断しない
マットレスの価格と耐用年数は比例する
マットレスの耐用年数は、使用する素材の品質で大きく異なります。
安いマットレスの耐用年数は短く、高価なマットレスの耐久性は高いと言えますが、高価なマットレスだからといって一生使えるわけではなく、必ず機能は落ちていきます。
楽天などで売られている粗悪なマットレスは半年~2年程度がひとつの目安で、シモンズ、シーリー、フランスベッド、マニフレックスなどのブランドマットレスであれば約10年が耐用年数になります。
マットレスには必ず寿命がありますが、それは一様ではなく、使う人の体格や体型、使い方によって大きく異なるのです。
内部の劣化による寿命
10年以上同じマットレスを使用している場合、表面上は問題がなくても、内部劣化の可能性があるため、買い換えのタイミングです。
顕著な寿命の兆候は、最も体重がかかる場所である「中央部分のへこみ」です。
これはコイルやウレタンが反発力を失っている証拠です。
この状態では本来の機能が発揮できないので、腰痛発症の恐れがあります。
さらに、マットレスの表地が破れている場合も寿命のサインです。
人が直接触れる表地は耐久性のある生地を使用していますが、破れるほどであれば、そこに負荷がかかっている証左であり、当然内部も劣化しています。
まだ寝られても、寝心地が悪くなっているため、実際にマットレスとしての寿命はもう終わっていると考えるべきで、無理に使い続けず買い替えた方が無難です。
マットレスの種類で耐用年数が異なる
マットレスの種類別耐用年数
低反発マットレスは劣化が早い
高反発マットレスは長持ちする傾向
マットレスには沢山の種類があります。
大別すれば「低反発」と「高反発」になりますが、それぞれの素材特性により、耐用年数は大きく異なってきます。
低反発マットレスは劣化する
スポンジのような素材の「低反発マットレス」は形状が変化しやすい特性があります。
例えば5キロ太った場合、低反発マットレスでは今まで以上に沈み込みが深くなります。
そして、過度に沈み込んだ状態の常態化が、マットレスの劣化に直結し、寿命を縮めていきます。
さらに、この形状の変化(劣化)により、睡眠時の姿勢がこれまでとは異なってくるので、特に腰痛に悩んでいる方は、この違いに敏感になっておかなければいけません。
このような点を考慮せずに低反発マットレスを使っていると、首、肩、腰の痛みを発症させるリスクがあります。
高反発マットレスは長持ちする
長持ちするマットレスの代表格が「高反発マットレス」です。
元々、耐久性のあるウレタン素材を使っており、体重がかかった場合でも復元力があるので、マットレス自体が劣化しづらい特徴があります。
さらに、軽い素材でできているため、持ち運びが容易で簡単に陰干しができます。
その上、洗える素材もあるので、衛生面でも利点があります。
衛生的な状態を長く保てれば、当然マットレスの寿命は長くなります。
マットレスの耐用年数の判断ポイント
耐用年数判断のポイント
見た目の異常は即買い替え
寝ていて違和感があれば買い替えを検討
腰部分が凹んでいるとき
睡眠時に最も体重がかかる腰や臀部が凹んでいる場合は、マットレスの寿命です。
マットレスの中央部分がヘコんでいると睡眠姿勢が「くの字」になるので、腰痛の原因になります。
腰部分がヘコんでいるマットレスは寿命を迎えた状態で、買い替え時期だと判断して間違いないでしょう。
寝返りが打ちづらい
人は一晩に20〜30回寝返りを打つと言われています。
寝返りは体熱の放出や筋肉の疲労と取り、代謝を促進させる欠かせない行為です。
しかし、耐用年数の過ぎたマットレスは自然な寝返りを阻害します。
寿命を迎えたマットレスは寝返りが打ちづらくなるため、無意識に力が入ります。
この無駄な筋力使用が睡眠を妨害してしまうのです。
起床時に疲労が残っていたり、肩こりや腰痛などの症状が出ている方はマットレスの寿命による寝返りの阻害を疑った方がいいかもしれません。
ベッドがきしむ
コイルマットレスの場合、中のスプリングから異音が聞こえ始めていたら、買い換えのタイミングです。
スプリングが耐用年数を迎えている可能性が高いので、買い替えが最良の選択になります。
健康被害が出る前に新調を検討してください。
マットレスの寿命を延ばす方法
一流ブランドのマットレスの耐用年数は約10年ですが、間違った使い方をすれば、それ以前にヘタってしまうでしょう。
一方で、定期的なメンテナンスをしていれば15年以上も長持ちするかもしれません。
せっかく買ったマットレスは長く使いたいものです。
寿命を長くするために必要なメンテナンスを実践してください。
マットレスの位置の入れ替えによる延命
体重を預けるマットレスには、大きな負荷がかかっているため、知らないうちに体の形がついてしまう場合があります。
特に体の中で一番重たい腰部分が、気づかないうちにヘコんでしまうのです。
この防止策として「定期的なマットレスの方向の入れ替え」を実践してください。
つまり、頭と足の位置を入れ替えたり、表と裏を入れ替えたりするのです。
マットレスは、どの部分も均等な作りになっているため表と裏を入れ替えても寝心地に変わりはありません。
1ヶ月程度を目安に位置を入れ替えましょう。
これでコイルやウレタンの劣化を防げます。
表側と裏側の入れ替えに加えて、上下のローテーションも組み入れれば4パターンの入れ替えが可能になります。
最初は表面に寝るようにして、続いて裏側が上に出るように入れ替えます。
さらに、その状態から上下を入れ替えてこれまで頭だった部分が足に来るようにするのです。
そして、そのまま裏と表を入れ替えると、寝ているときに負担がかかる場所を4箇所に分散できます。
この入れ替えを1ヶ月に1回行えば、4ヶ月で4つの場所を使うことになり、コイルやウレタンの負荷を大きく減らせ、表地の劣化も防げるのです。
これにより、特定部位の沈み込みがなくなり、マットレスの寿命を伸ばせます。
陰干しによる延命
定期的な陰干しはマットレスの延命に有効です。
人は睡眠時に毎日コップ1杯分の汗をかくと言われています。
夏場はそれ以上に汗をかくでしょう。
大量の汗を吸収したマットレスをそのままにしておくと、カビやニオイの原因となり、とても不衛生です。
また、皮脂などをエサにするダニを発生させてしまいます。
この不衛生な状態を防止するために定期的にマットレスを陰干しします。
風に当てるだけでも湿気は放出されるので、マットレスのジメジメ感は解消されるでしょう。
常にマットレスを衛生的にしておけば、カビやダニの発生を押さえられるので、マットレスを長く使えるのです。
天日干しで乾燥させて延命
マットレスを寝室に置いたままでは、湿気がたまってしまいます。
ジメジメした状態が続くと布地が劣化するだけでなく、コイルが錆びる可能性もあり、衛生上の問題も生じます。
このジメジメ状態の解消には、天日干しがおすすめです。
晴れた日にマットレスをベランダや庭に出して日光を当てましょう。
このときに大切なのは、時間をかけてマットレス全体を日光に晒すこと。
表側だけでなく裏側も同じ時間をかけて日光を浴びせるのがポイントです。
但し、エアウィーヴなどのファイバー系のマットレストッパーは熱に弱いので、直射日光に当てるのは危険です。
あくまで陰干しが基本になるので、製品により使い分けてください。
ダニ対策でマットレスの耐用年数を伸ばす
ダニ対策で耐用年数を延ばせる
マットレスが長持ちしない原因のひとつに「ダニの繁殖」があります。
しかし、使っていれば少なからずダニは発生するので、その数を減らす対策が大切になります。
まず、シーツやカバーは定期的に交換します。
本来は毎日の交換が望ましいですが、現実的には難しいため、最低でも一週間程度を目安に交換しましょう。
また、マットレスのローテーションで向きを変えるときに掃除機を掛けましょう。
掃除機は生きているダニへの効果は薄いとされているものの、既に死んでいるダニや排泄物の除去には大きな効果があります。
ダニの死骸などが残っていると、睡眠時の呼吸によって体内に吸い込まれてしまうリスクがあり、健康被害に直結します。
さらに、埃を除去したりスノコを敷くこと。
ダニ取りシートなどの対策グッズを用いればでダニが付着する可能性を低下できます。
マットレスは品質と比例して価格が上がっていきます。
高品質なマットレスほど価格が高いため、購入後はできるだけ長持ちさせたいと考えるのは当然です。
そのためには、向きの入れ替えや天日干し、ダニ対策などを継続するのが大切で、ひとつでも怠ると寿命は短くなっていきます。
継続的なメンテナンスを習慣づけましょう。
おすすめの人気ふとんクリーナー
ダニやハウスダスト対策のための寝具専用掃除機「ふとんクリーナー」が注目されています。
「レイコップ」がブームの火付け役となり、現在ではパナソニックや日立など、国内メーカーの商品ラインナップも充実してきました。
布団を干すのは天候に左右される上に、布団を持ち上げるのは重労働で、特にシニア層にとっては辛い作業になるため、どうしてもサボりがちに・・・
その結果、不衛生な睡眠環境にならざるを得ませんでした。
しかし、ふとんクリーナーがあれば手軽に、しかも短時間で布団やマットレスをキレイにできるのです。
ふとんクリーナーは寝具の寿命延長に大きく貢献してくれる存在なのです。
メーカー別マットレスの耐用年数一覧
マットレスの品質はピンきりなので、ブランドや価格帯によって耐用年数は大きく違ってきます。
また、マットレスの使用環境やメンテンスによっても寿命は大きく左右されます。
これを踏まえ、おおよそ下表を目安に寿命を判断してください。
ニトリのマットレスの寿命
ニトリのマットレスは、主に中国や東南アジアで生産しています。
また、価格を抑えるために、素材のランクを落としているので、耐用年数は長くない傾向にあります。
コスパは決して悪くありませんが、長期間使えるマットレスではないかもしれません。
ニトリのマットレスの耐用年数
ニトリのマットレスは、比較的価格が安く、その割には品質がよいので多くの支持を集めています。
しかし、マットレス専門メーカーと比べると耐用年数は短めだと言われています。
元々の価格が違うので当然かもしれませんが、やはり使っているウレタン素材などの質が違うので、あまり長持ちはしない傾向にあるようです。
高品質のマットレスを作る場合には、それなりの素材を使う必要があるため、当然、販売価格も高くなります。
一方、安いマットレスでは、高品質な素材が使えないので、必然的に耐用年数は短くなってくるのです。
また、ニトリが展開している低反発マットレスは耐用年数が短くなる傾向があるばかりか、メンテンスがしづらいので、ニオイや変色などの問題が発生します。
あまりおすすめできないとの口コミ・評判が多かったようです。
長持ちするマットレス
「シモンズ」「シーリー」「フランスベッド」などのマットレス専門メーカーの高級品は、当然ですが耐用年数が長い傾向にあります。
価格はやや高めですが、その分長く使えるので、コスパはよくなります。
寿命の短い粗悪マットレスを頻繁に買い替えるより、専門メーカーの高額マットレスを買い、長期間使った方がお得なのです。
メーカー・ブランド名 | 寿命目安 | 備考 |
ニトリ | 半年~5年 | 低価格帯のマットレスは耐用年数が短めなので、できれば3万円以上のマットレスがおすすめ |
IKEA | 半年~5年 | 低価格帯のマットレスは耐用年数が短めなので、できれば3万円以上のマットレスがおすすめ |
無印 | 半年~5年 | マットレスメーカーではないので、あまりおすすめできない |
フランスベッド | 5年~12年 | マットレス専門メーカーなので品質はバッチリ!メンテンス次第で10年以上使えます |
東京西川 | 5年~12年 | マットレス専門メーカーなので品質はバッチリ!メンテンス次第で10年以上使えます |
日本ベッド | 5年~12年 | マットレス専門メーカーなので品質はバッチリ!メンテンス次第で10年以上使えます |
モットン | 8年~10年 | マットレス専門メーカーなので品質はバッチリ!メンテンス次第で10年以上使えます |
雲のやすらぎ | 8年~10年 | マットレス専門メーカーなので品質はバッチリ!メンテンス次第で10年以上使えます |
シモンズ | 8年~12年 | マットレス専門メーカーなので品質はバッチリ!メンテンス次第で10年以上使えます |
シーリー | 8年~12年 | マットレス専門メーカーなので品質はバッチリ!メンテンス次第で10年以上使えます |
トゥルースリーパー | 1年~5年 | 低反発マットレスなので耐用年数は短い。その上メンテンス(洗えない)ので、ニオイなどの問題も発生する |
エアウィーヴ | 5年~10年 | 丸洗い可能なので耐用年数は長め。但し、高温に弱いのでぬるま湯で洗うこと。また天日干しもNG |
テンピュール | 3年~8年 | 低反発マットレスなので耐用年数は短い。その上メンテンス(洗えない)ので、ニオイなどの問題も発生する |
マニフレックス | 8年~12年 | マットレス専門メーカーなので品質はバッチリ!メンテンス次第で10年以上使えます |
マットレスの耐用年数のまとめ
マットレスの耐用年数は、使用する素材品質によって大きく異なってきます。
また、定期的な手入れで伸ばせる反面、メンテナンスを怠ると耐用年数を縮めてしまいます。
せっかく買ったマットレスを長持ちさせたければ、定期的に手を入れてあげましょう。
もし、マットレスが寿命を迎えているようであれば、躊躇なく買い替えます。
マットレスは長期間使用するので、日割り計算すれば安いものです。
腰痛や肩こりなどの健康被害が出る前に、思い切って新品のおすすめマットレスにしてみてください。
新品のマットレスであれば、見違えるように快眠ができる可能性が高くなります。